イタリアデザインの聖地ともいうべき、POLTRONA FRAU」待望の旗艦店が南青山に



1912年の創業以来、イタリアのラグジュアリー家具ブランドとして常にトップに君臨してきた「ポルトローナ・フラウ」が、日本初となる旗艦店を青山にオープンした。



最上級の皮革「ペレ・フラウ」を自在に操り、美しいレザーファニチャーを生み出す卓越したクラフツマンシップを誇る、イタリアの家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」。その日本初となるフラッグシップショップが3月17日にお披露目となった。


このオープンに合わせ来日した同社ブランドディレクターのニコラ・コロプリス氏と、同社から製品を発表するデザイナーのロベルト・パロンバ氏に、同ブランドに脈打つデザイン哲学について尋ねた。


「100年以上の歴史を誇るポルトローナ・フラウですが、伝統を守ることよりも、常に本質的な価値を求め、革新を繰り返してきたブランドです。真摯に素材と向き合うなかで、職人たちは腕を磨きあげ、最上級の心地良さを追求してきたのです。ポルトローナ・フラウの家具の素晴らしさは、実際に触れていただければすぐに理解していただけると思います。直感に訴えかけることのできる品質だからこそ、いまや文化や地域を超えて、世界中でポルトローナ・フラウの家具が愛されているのです。」


ポルトローナ・フラウのブランドディレクター、ニコラ・コロプリス氏は、厳格にクオリティの高さで勝負をしているブランドだからこそ、オリジナリティが際立つと語る。

「多くのイタリア人が愛するトマトソースパスタを作る過程に通じるところがあります。ミニマルなレシピだからこそ、トマトの鮮度や塩やオイルの分量、熱の加え方一つで大きく味が変化し、こだわりが引き立つ。ポルトローナ・フラウの家具も、素材選びから、デザインのディテール、組み立てのプロセスに至るまで、一切の妥協を許さないからこそ、この高い品質を維持できているのです。」


経験と知識に支えられた職人技が光る、随一のブランド新作ソファ「LET IT BE」や過去にテーブル「PALIO」などの代表作をポルトローナ・フラウから発表しているデザイナーのロベルト・パロンバ氏。


パートナーのルドヴィカとともにミラノに拠点を構え、多数のブランドと協働する彼にとって、ポルトローナ・フラウはどんなメーカーなのだろう。


「ポルトローナ・フラウはその歴史のなかで名だたるデザイナーたちとパートナーシップを組んできました。そのDNAによるものでしょうか、ストレスを感じることなくとてもリラックスした状態で仕事をすることができます。最初の打ち合わせから仕上げ段階に至るまで、一貫して共に仕事をしているという感覚に溢れています」

さらに、ポルトローナ・フラウとのコラボレーションは、オスカーに輝くような映画づくりの手法にも似ていると言うパロンバ氏。

ポルトーナ・フラウは監督であり、自分たちは俳優。そして作品の根底を支える裏方たち=職人の高い技術力を特に評価する。


「私たちデザイナーにとって、家具のデザインをすることは、見た目を整えることだけではありません。実際に生活のなかで自らの体を預けたり、頻繁に触れ合うものだからこそ、体重をかけたときの安定性や寝転んだときのクッションの弾力性など、構造や素材の掛け合わせまでしっかりと検証する必要がある。そのためには、豊富な知識と経験則を備えた職人たちの力が必要なのです」

生粋のイタリアの美意識に基づいた、質の高いくつろぎをもたらしてくれるポルトローナ・フラウの家具たち。ここ南青山のショールームで体を預けて、その心地よさをぜひ実感してほしい。



Photos:KENJI MASUNAGA(masphoto), 

KENSHU SANNOHE(portrait)

Text:HISASHI IKAI

Poltrona Frau Tokyo Aoyama
東京都港区南青山5-2-13
tel. 03-3400-4321
11:00~19:00


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