トレンドは巡り巡っていずれ復活すると言われているけれど、これはれっきとした現実。例えばケリーグリーン、ハーベストゴールド、ダスティローズといったおばあちゃんの家を思い出させる色彩が今、インテリアの分野で大々的に復活を遂げつつある。ひと昔前のトレンドカラーを取り入れて、インテリアを一新しよう。
ハーベストゴールド
「1970年代、私の幼少時代に流行したハーベストゴールドのような秋色が再び脚光を浴びています」と話すのは、デザイナーのスコット・ミーチャム・ウッドさん。「ところが、今回の色味は若干くすんでいて地味めです。私の子ども時代ほどきつくありません!」。ちなみに、この色は現在流行中のマリゴールドと同系色だ。
ケリーグリーン
「個性的なケリーグリーンなどをはじめとする、さまざまな色調のグリーンの人気が復活しており、うれしい限りです」というのは、メンデルソングループのデザイナー、ギデオン・メンデルソンさん。依頼主がリリー・ピューリッツァーの大ファンであることから発想を得て、彼はダイニングルームに遊び心を感じさせるこの色を取り入れた。
ダスティローズ
この色はミレニアムピンクとは別物なので、混同しないように。ダスティローズはよりソフトで、さらに落ち着いた印象を与える。「この色は50年代と60年代を色濃く反映しており、祖母のバスルームを思い出させます」と、デザイナーのブルック・ラングさんは言う。「モダンなデザインでは、チャコールグレーやクリスタルと相性抜群です」。
ダークバーガンディ
ANAインテリアのアナ・カミングスさんは、「従来、この色はゴージャスなインテリアを連想させてきましたが、2018年の場合は、空間に遊び心のある上品さを添える差し色になります」と解説。彼女のイチオシは、ゴールドメタリックとの組み合わせ。
ミント
「ミントにフォーマルな印象を与えるには、椅子にミントカラーのテキスタイルを布張りしたり、ホワイトかソフトなグレーのソファのクッションとして取り入れたりしてみましょう」と提案するのは、モダンキャッスルでクリエイティブディレクターを務めるケイラ・ハインさん。
オリーブグリーン
もはや、ニュートラルカラーはホワイトやベージュに限定されているわけではない。「洗練されていて深みのあるこの色は、ほかのニュートラルカラーと一線を画しており、どんな色ともマッチします。また、木工製品やトリムにぴったりの上品さを備えています」と、メンデルソンさん。このダイニングルームを見れば納得。
クラシックブルー
「ブルーとホワイトのコンビのようなクラシックな色使いがリバイバルしています。たとえばフォーマルなインテリアではインパクト満点の差し色として、また、カジュアルなインテリアではティッキングストライプとしても、とても素敵なカラーコンビです」と、デザイナーのリサ・メローン・クロウゲンさん。彼女のクライアントからは、とりわけ、この色を配した高級な素材のリクエストが増えているという。
クラシックレッド
「多くの人は赤がストレスを生じさせる色だと勘違いをしています。使い方さえ間違わなければ、特に、会話を盛り上げたい交流スペースにおいて、ほどよい刺激を与え、会話を盛り上げることができます」と指摘するのは、デザイナー兼著者のベア・ピラさん。オフィスにこの色を取り入れれば、1日中、ずっと気分をシャキッと保つことができるかも。
ティール
キッチンキャビネットにこの色を塗れば、一瞬で50年代にタイムスリップしたような気分になれる。デザイナーのジリアン・オニールさんは、「以前、深みを感じさせないティールは好きな色ではありませんでした。でも、今では宝石に匹敵する美しい色調が複数あります」とアドバイスする。
マゼンタ
マゼンタは単に60年代を象徴する色ではない。「この色はくっきりとして鮮やか。そして、アクセントウォールや家具の布張りとして理想的です」とハインさんは言う。彼女は、シャープなブラックとホワイトのストライプと合わせてインパクトを出したり、ニュートラル系のクリームと合わせてトーンダウンしたりすることをすすめている。
original text:Lauren Smith
translation:Rubicon Solutions, Inc.
photo:Getty
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