梨花のセンスと世界観が溢れる、ハワイのお家へ。

  


モデルやブランドのディレクターとして日本で変わらぬ活躍を続けながらも家族との豊かな時間を目指し、ハワイに生活の拠点を移している梨花。多くの女性を魅了する、抜群のセンスが発揮されたハワイ宅のインテリアとともに、新しい女性の生き方として注目を集める彼女のハワイライフを聞いた。 



 VOGUE JAPAN 3月号より

私が自分らしくいられる場所 



 「ハワイに住んで3年目。1年のうちここでの生活のほうが長くなりました。とは言っても、日本で仕事をしているので私だけはハワイと日本を数回行き来しています」。


モデルやタレントとして活躍し、近年ではライフスタイルショップ「メゾン ド リーファー」のディレクターとして絶大な支持を集める梨花。家族との生活をハワイに移しながらも、日本ではクリエイターとして手腕を発揮し続ける。 ─ 個性の違う2つの都市を行き来するライフスタイルは、新しい女性の生き方を体現している。


 「ハワイに来たそもそもの理由は息子のためなんです。息子中心に、家族中心に、安全面とかサポートしてくれる人とか、いろいろなことを考えた結果ハワイを選んだ。ただ、最初の動機が息子だったから正直自分が追いついていない部分もあったりして。ハワイに住んで3年が過ぎた今、ようやく整理がついてきた。息子のためだけに来たというのも何か違うんじゃないかな、って。私自身にだってハワイに来た理由がタイミング的にもあったんじゃないのかなって考えるようになりました。ひとつは私の中にある家族というテーマ。日本の忙しい毎日では、家族との生活が少し雑になっていたところがあったから、きちんと見つめ直すことが必要だったし、私自身のキャリアについてもちょっと俯瞰で見られた。いろんな思考を整理するのにも日本から離れてすごくよかったなって。結果的に家族全員にとってよい選択だったんです」



 梨花自身が「モダン」と定義するインテリアの中で、とくに彼女らしさが凝縮されたリビングスペース。 



リビングの一部分をアトリエとしたクリーンな白の世界。ウッドとゴールドのアクセントが、南国らしさとモダンさを巧みに共存させている。 


去年の8月に引っ越したという、ハワイの中心部の高級レジデンスが現在の住まい。一歩家に踏み入れると、ハワイから連想するトロピカルムードとは真逆の、洗練された空間が広がっていた。ファッションだけでなく、インテリアのセンスも抜群なのは、自身のブランドの空間づくりでも証明済みだ。 「インテリアについて考えると、他になにも手につかなくなるくらい! モダンなテイストが好きです。ベースがモダンで、日本っぽいものやヨーロッパっぽいものを、ちょっとだけ混ぜていくような感覚。若いときはいろんなテイストが好きでしたね。カントリー調からスタートして、今のモダンに行き着いた。 



 機能性がクリーンな白の世界にマッチした開放的なキッチン。ハワイでの生活で家族との時間が丁寧になり、食についてもよりこだわるようになった。 



食の広がりは器選びの楽しさに繋がる。「お気に入りのほとんどはまだ日本に。ブルーの皿とカップはハワイで購入、それ以外は日本から持ってきたものです」



リビングからフラットに続く石タイルのバルコニー。緑が生い茂る公園の先にはアラモアナビーチから望む青々とした水平線が広がる。


 インテリアのセンスだっておしゃれ同様に、服をいっぱい見て、着て自分のスタイルが磨かれていくのと同じかな。ハワイにいるからってすべてをハワイに合わせる必要はないと思っています」。それぞれの空間が個性を放ちながらも、緊張感とリラックスが絶妙なバランスで共存する。その調和させるものが本人も「絶対癖があるとは思うのだけど、うまく表現できない」と言う彼女の美的感覚なのだろう。「夫には見た目ばかり、と注意されます(笑)。彼は実用性重視。だから二人の価値観が合わさるとすごくいい感じになる」。リラックスしたハワイの生活を語る、彼女の生き生きとした表情からは、充実した日々がうかがえる。



陽射しを浴びたビーチの砂を思わせる、ライトベージュのタイルに囲まれたバスルーム。モダンな南国ムードが漂う空間は、アトリエ同様に梨花がハワイでしか作らなかったという世界観。 



 梨花が今の住まいに決めた理由のひとつが、ラグジュアリーな共同スペースの充実。ワイキキの喧騒を忘れるような住民専用のプールはお気に入りの場所だ。



 「ただこの生活がゴールとか、かたくなに続けようとは思っていないんです。息子にはいろんなものを見せたり体験させたくて、サマースクールでは毎回、違う国や都市に行かせています。年齢的に私も一緒に行くんですけど、その時短期間住んでみた場所が肌に合うかもしれない。それがどこなのか。もしかしたら、今も私自身が探しているのかな、息子と一緒に」



 Photos: Junpei Kato Hair & Makeup: Mikako Kikuchi Editor: Gen Arai 


 PROVIDER 

https://www.vogue.co.jp/lifestyle/interior/2018-04-20/page/2 


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